画像検査Q&A

画像検査や印刷品質検査にまつわる、よくあるご質問をまとめました。ご覧いただき、ご質問やご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

「画像検査」とは何ですか?

画像検査とは、検査対象物をカメラで撮影し、検査処理ソフトウエアを用いて、基準となる良品と検査品を画像比較し、製品に傷や汚れ等の不良がないかを検査する技術です。人間の目では気付けない微細な傷や汚れ、文字や絵柄の欠けやにじみ、色むらなども高精度に検査を行うことができます。

比較検査の例
機械による自動化により、検査員の体調や能力に左右されず、大量製品も常に一定の基準で高速に検査できる、品質保証には欠かせない技術です。

「可変情報検査(バリアブル検査)」とは何でしょうか?通常の検査と同時に実施できるのでしょうか?

可変情報検査(バリアブル検査)とは、各媒体に印字された各種データ(多くの場合個人情報を含む)を認識・検査することです。
特に発送受託業務の場合、発送物自体が個人情報に関わるため、発送前の検査は必須となっています。

対象媒体は以下の通りです。
・ハガキ、圧着はがき
・封筒(明細書、請求書、納付書など)
・カード(クレジットカード、会員カード、図書カードなど)
・ラベル(製造番号、各種期限など)
・金券、商品券、会員券など
様々な検査対象の例
シリウスビジョンの検査システムなら、デザイン部の汚れや文字欠け等の品質検査と、可変情報検査を同時に行うことができ、検査工程の大幅削減が可能です。

「可変情報検査(バリアブル検査)」の認識対象と、判別内容について教えてください。また、検査結果の保存はできますか?

認識対象は、OCR(英数字)・1次元コード・2次元コードです。
判別内容は、以下の通りです。
全数性の担保:連番性追跡、マスターデータとの照合
加工内容正誤の担保:特定製品の抜取漏れなし確認、区分け情報確認
印字品質の担保:可変文字の欠け、汚れ検出
コード品質の担保:バーコードのグレード検査、可変バーコードの欠け、汚れ検出
※特に可変文字、可変バーコードの欠け、汚れ検査は、シリウスビジョンの大きな特徴です。
バーコードのグレード検査は規格が不定期に変更されますが、シリウスビジョンの検査システムは常に最新の規格に準拠しています。
バーコード検査などの例
検査結果の保存は、以下の通りです。
認識内容・判定結果・読取画像・NG画像・グレード判定結果

印刷品質検査はなぜ過検知が多く、難しいと言われるのでしょうか?

印刷は印刷機や基材・インクなどの特性により、「伸び縮み」や「太り細り」、「位置ずれ」といった、ばらつきが発生します。単純な画像比較検査では、その印刷ばらつきを抑制できず、良品も不良品と判定となる「過検出」が発生し、安定した検査が困難です。
そのような印刷特性に対応し、検出したい欠陥だけを検出できるか、過検出をどれだけ抑制出来るか、が検査機を選定する上での重要なポイントになります。

様々な検査対象と、印刷の各工程での検査
シリウスビジョンには、様々な市場で培った独自の画像検査技術がございます。シリウスビジョンの検査機なら、過検出を極限まで抑制し、欠陥部分のみを検出することが可能です。ぜひ、「幅広い分野に対応」ページで、多様な検査ソリューションをご覧ください。

シリウスビジョンの画像検査は、他社と何が違うのでしょうか?

印刷工程で発生する「伸び縮み」「太り細り」「位置ずれ」は、一定の割合で生じるとは限りません。多くの場合、検査領域内で複雑に伸びたり縮んだり、太ったり細ったり、位置がずれたりします。そのため、縦、横、回転方向に一定の割合で補正するだけでは、全く対応できません。
この状態で検出精度を上げる(主に検出したい欠陥の大きさを小さくする)と、著しい過検出が発生します。一般的に検査精度を厳しくすると、それに比例して過検出が多くなると言われる理由です。

シリウスビジョンの検査ソフトは、検査領域内のそれぞれの「伸び縮み」「太り細り」「位置ずれ」を自動追跡して、基準画像と検査画像の形状や位置を正しく重ね合わせて比較する機能があります。
(設定された許容範囲であれば)変形しても位置がずれても、基本形状が同様であればOK判定として、基本形状に少しでも欠け、汚れなどの差異があればNG判定とすることができます。
この機能を強化することで、検出精度を上げ(=検出サイズを小さくし)ながら過検出を減少させることが可能となります。つまり、検査精度を向上させる機能を強化すると、それに比例して過検出が減少するのです。

さらに、AIによる自動判定ソリューションも進化を続けており、人に依存しない、高精度で効率的な検査を実現します。

ぜひ「シリウスビジョンの基幹技術」ページで、弊社の保有する様々な高精度画像検査技術をご確認ください。

目視検査と比べて、検査機を使うメリットを教えてください。

人の目に頼る検査だと、多くの人件費と検査時間が必要となります。また、検査員・オペレーターの熟練度の違いや、不良の見落としにより、品質管理の限界を感じておられる方も多いのではないでしょうか。
さらに、今後労働人口の減少が加速していく状況下で、オペレーターの身体的負担やストレスの軽減のためにも、検査の自動化が求められます。

画像検査装置導入で目視検査ストレスからの解放!

検査機を使えば、目視検査で発生しがちな「判定のばらつき」や「見落とし」を防ぎ、誰が作業しても検査基準を常に一定に保てます。「いつ、どの製品を、どのような基準で検査し、どう判定したか」という画像やデータをすべて自動で記録・管理することも可能です。(トレーサビリティ確保)。
万が一、出荷後に何らかのトラブルや問い合わせがあった際にも、速やかに過去の検査データを遡って原因究明や対策を行うことができます。

検査機の導入は、現場の負担を減らすだけでなく、お取引先やお客様に対して「目に見える安心」を提供し、自社製品の品質に対する信頼を築くための強力な基盤となります。

シリウスビジョンの画像検査機や検版システムを導入することで、目視検査から解放され、コスト削減・生産効率UPを実現された企業様の導入事例インタビューを多数ご用意しております。ぜひご覧ください!

印刷のどの工程で、シリウスビジョンの検査ソリューションは使えますか?

印刷の各工程の検査はすべて、シリウスビジョンにお任せください!
印刷の上流、プリプレス工程での検版(データの検査、版の検査、刷り出し検査)から、オンプレス・印刷中のインライン検査ポストプレス・印刷後の仕上げ・加工時のオフライン検査まで、様々なソリューションをご用意しております。


また、取引先から納入したボトル等が品質基準を満たしているかの受け入れ検査に最適な検査機も取り揃えております。
まずは「お問い合わせフォーム」より、御社のお困りごとをお聞かせください。最適な検査ソリューションをご提案させていただきます。

印刷前の、プリプレス工程での検査は可能でしょうか?

もちろん可能です!シリウスビジョンでは、様々な種類の版素材や異なるサイズの印刷版に対応した検版機を取り揃えています。さらに、顧客支給のデザインデータと製版用データの比較校正チェックや、製版後に試し刷りした印刷物がデザインデータと合っているかどうか、また版キズや異物などの欠陥がないかなど、製版の品質を厳しくチェックする検版システムをご用意しています。

編集前データと編集後データの比較検査、入稿データと製版データの比較検査、単面データと多面付データの比較検査
>> 印刷前・プリプレス工程の検査機 一覧

既存の印刷機に検査機を搭載することは可能でしょうか?

もちろん可能です!シリウスビジョンのインライン検査ユニットは多数の企業様・工場に導入いただいております。
既存印刷機にカメラや照明を設置し、印刷機を止めずに検査を行うことが可能です。オフライン検査機と同様のソフトで、簡単に操作していただけます。


お客様の工場環境や検査対象に応じて、最適な提案をさせていただきますので、ぜひお問い合わせください!インライン検査ユニット 構成例

AIを使った検査では、どんなことができるのでしょうか?

従来の画像検査⼿法で検出した画像に対して、AIが良品か不良品かの判断を実施します。
良品と判断した場合は検査機が⾃動的に検査継続し、不良品と判断した場合は、⽬視検査不要で貼り替え等の作業を実施していただけます。
AIの導入により、検査設定を厳しくしても過検知せず、より⾼品質な検査が実施可能となります。
詳細は「AIソリューション」のページをご覧ください。

AIを導入した画像検査装置の自動検査
また、2026年にはユーザーによる学習不要の新AI「Regulus(レグルス)も開発いたしました。
これにより、ディープラーニング(深層学習)による学習モデルの作成が不要となり、Regulus搭載の画像検査機を導入したその日から、目視に替わりAIが良品か不良品かを判定することができます。

補助金制度を使える検査機はありますか?

中小企業省力化投資補助金の対象製品がございます。
中小企業省力化投資補助金を活用して印刷品質検査を自動化しませんか?
その他、優遇制度として、中小企業等経営強化法(中小企業経営強化税制)に対応している機種もございます。
詳しくはお問い合わせください。

印刷市場以外の検査も可能ですか?

印刷品質検査という、非常に幅広く、難しい市場で培った検査ノウハウは、電子基板や銘板、成形品など、様々な検査に活用することができます。
卓上品質検査機「S-Comet(コメット)」をはじめとした基板・成形品の検査もご用意しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
画像検査装置S-Cometの検査対象:電子基板、銘板・シール、各種成形品、枚葉シールラベル、各種カード・シート、アクリルスタンドなど

画像検査事業の軌跡について教えてください。

シリウスビジョンの歴史は、1966年にホットスタンピングマシンの専業メーカーとして設立された『大平工業株式会社(後にナビタス株式会社に社名変更)』に始まります。1977年にパッド印刷機の製造を開始、その後、成形転写システム(IMR)の製造など、特殊印刷機事業を拡大しました。
印刷事業で培ったノウハウを元に、2002年に印刷検査とプリント基板検査技術の調査・研究開発を開始し、2011年に画像検査機開発販売の専業メーカー『ナビタスビジョンソリューション株式会社(NVS)』 を起業しました。
50年以上続いた特殊印刷機事業の『ナビタス』ブランドを2022年に事業譲渡し、現在は『シリウスビジョン』として画像検査事業に専念しております。

シリウスビジョンは、印刷特有の伸び縮みや位置ずれ、文字やパターン輪郭部のばらつきが起因する過検知を無くすことができる独自の検査技術を有しています。厳しい品質が要求される印刷品製造やプリント基板製造現場の目視検査ゼロを実現できる画像検査機として高く評価いただいているのは、このような背景があるためです。

グループ会社の「UniARTS」と、そのサービス内容について教えてください。

UniARTSは「検査データを解析し、欠陥の傾向を分析し、次の生産時のカイゼンに活かす」という想いから生まれたクラウドサービスです。

各工程で検査データを収集・分析して現場にフィードバックし、お客様の収益モデルをカイゼンし続けます。
検査結果を安全にクラウドへ送り、分析・解析することで、現場・品質保証・経営層が同じデータを見ながら話せるようになります。
さらに定期的なレポート配信とデータからの未来予測により、データに基づいたPDCAサイクルを回し続けられます。

UniARTSのしくみ。画像検査装置の検査結果をクラウドに送り、欠陥分析などを行い、改善する流れ
UniARTSはシリウスビジョン製検査機以外の他社製検査機にも接続できます。検査機メーカーや拠点を横串にしたデータの見える化・活用が可能です。
開発は株式会社UniARTSが行っておりますが、導入はシリウスビジョンが担当させていただきます。
1ヶ月の無料トライアルもございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。トライアルをご希望の際は、検査機メーカー名と機種名を下記ページ下部のお問い合わせフォームよりお知らせください。

詳細は「ものづくり現場のDXを推進するクラウドサービス UniARTS」のページをご覧ください。