高速両面カード検査機

S-Ca Ⅲ

複数台のカメラを搭載、両面の印刷品質/外観検査を1パスで実行可能/最大4枚/秒の高速検査を高精度で実現、検査結果に基づいた自動仕分け機構を搭載(任意の仕分けルール設定可能)

85.6

54

4

41

製品概要


過検出を極限まで抑え込んだ独自の高精度画像検査アルゴリズムで、固定印刷検査と可変印刷検査(バリアブル印刷の検査)を同時処理します。

ピンホール

欠け

かすれ

寸法計測

位置ずれ

可変印字印刷検査


高速高精度ラインカメラやエリアカメラで、ピンホール、文字欠け、かすれ、位置ずれ、異物などの微細欠陥を自動検出します。不良品は自動排出されますが、良品は枚数カウンター部を通過し、指定枚数ごとに仕分けされます。

シリウスビジョン画像検査基幹技術である輪郭ファジー処理、伸縮補正処理、およびずれ許容処理技術により、印刷の位置ずれや伸び縮み、印刷輪郭部のばらつきがあっても、輪郭部含むカード全面の印刷品質を検査します(抜き位置がずれるカードの背景絵柄があっても輪郭部まで全面検査可能)。

部分可変検査

保険証、社員証、クレジットカード、銀行カード、会員証カードなど、可変文字や可変絵柄を含むカードの印刷品質検査が可能です。名前、会員番号、バーコードおよび2次元コードなどの可変文字や、顔写真などの可変絵柄をマスターデータ(絵柄画像ファイル名含むCSVファイル)と照合しながら、正しく印刷されているか、ピンホール、文字欠け、かすれ、位置ずれ、異物などの欠陥がないかを高精度に検査します。

1枚ごとに異なる絵柄が印刷されていても、カメラで撮像した絵柄のアナログ画像と、マスターのデジタル画像を精確に比較し、印刷欠陥を検出します。アナログ画像とデジタル画像の色合いに違いがあっても、自動カラー補正処理により、良品と不良品を的確に判定します。


AsmilVisionは「誰もが簡単に使える」デザインを志向して開発しました。直観的に操作でき、製品ごとの検査内容設定や検査対象の自動認識など、検査設定作業を簡素化することで運用時のリードタイム短縮や生産効率の向上に貢献します。
印刷特有の太り・細り・伸び縮み・見当ずれを適切に補正・許容し、過検出を徹底的に抑え、高精度に欠陥を自動検出します。さらに、お客様の要望に応じた検査レベル設定のカスタマイズ機能や、設定から検査開始までを全自動で行う「フルオート」設定機能など、先進の機能を多数備えています。


型番SV-CN4000
本体標準サイズ4,425mm(W) × 1,985mm(D) × 1,740mm(H) ※吸着ブロアを含む
※検査仕様により、本体サイズが変わります。
検査対象サイズ85.6mm×54mm(JIS規格) ※それ以外のカードの検査も可能
検査対象各種デザインカード、固定デザインおよび保険証や社員証、バーコード・2次元コードのような可変情報カード
コンベア搬送速度コンベア速度約45m/分 ※標準検査対象サイズで4枚/秒検査可能
※ただし、検査内容に依存します。
採用カメララインカメラ:カラー/モノクロ 1K(1,024画素)、2K(2,048画素)、4K(4,096画素)、8K(8,192画素)より選択可 ※1Kと8Kはモノクロのみ
エリアカメラ:1.3M(130万画素)、2M(200万画素)、5M(500万画素)、8M(800万画素)より選択可
分解能5Mエリアカメラ使用時(視野約100mm×84mm):41μm/画素
照明LED高輝度ライン照明、面照明、ドーム照明
PCマルチCPU(2-12core)、メモリ6GB以上
電源3相200V(50/60Hz)
検査内容〈印字品質検査〉異物、欠け、ピンホール、印刷抜け、汚れ、かすれ、ひげ、文字太り・細り、ほか
〈背景欠陥検出〉インク飛び、異物、シミ、すじ、傷、打痕、汚れ、ほか
〈寸法計測〉幅、角度、アールなど
〈位置ずれ計測〉抜きずれ、ラベル位置、印刷位置など
〈可変情報検査〉OCR(文字認識)、連番確認、バーコード・2次元コードなどの読み取りと照合
検査結果確認品質検査、バーコード検証(グレード判定参考値)
検査結果表示ツールFlexVerify(フレックスベリファイ)(オプション)
・欠陥箇所の拡大表示と良品/検査品の切り替え表示 ・検査結果のリスト表示
・不良判定品の救済処理 ・判定結果の記録、保存
検査ソフトウエアFlexVision(フレックスビジョン)

お使いの生産設備に組み込みが可能なユニットタイプの検査システム