ナカバヤシ株式会社(本社工場)
省スペースで両面印刷の検査とナンバリングの検査が可能に
本社工場長 青山 伸一 様(写真左)/DF印刷課 課長代理 花島 善雄 様(写真中央)/技術・品質管理課 課長代理 名倉 啓太 様(写真右)
導入しているシリウスビジョン製品
インライン用検査ユニット
ご希望の検査仕様に合う最適なカメラや照明、PC等を選定し、既存設備(印刷機・加工機など)に設置可能(インライン)
ビジネスフォームの両面印刷検査とナンバリング検査(バリアブルの情報とCSVの照合)で、
原紙のロスを低減、作業時間も短縮できました。
– 株式会社ナカバヤシについて、教えてください。
ナカバヤシは大正12年に、図書館の蔵書の製本や修理の製本という修復業で創業しました。その後、その製本技術を使って、昭和30年代に手帳の生産販売を開始しました。
昭和40年代にはフエルアルバムというアルバムが大きくヒットし、上場企業になりました。その後機械関係もやるようになり、事務機器や、昨今では環境問題もあり紙のシュレッダーも手掛けるようになりました。
紙製品の方は、ノートや文具製品を手掛けながら、昭和60年代にビジネスフォームの印刷も始めました。データ・プリント・サービス、いわゆる個人情報をプリントして、その付帯作業である封入・封緘、あるいは区分け業務といったような付帯業務まで、堺の本社工場で行っています。
最近は、BPO事業(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)で各企業色々な事業をアウトソーシング化するに伴って、印刷だけではなく、事務代行を含めた付帯作業全般をトータルでサポートする事業を展開しています。
– 導入前に困っていた点は?
検査装置は元々付いていたのですが、両面印刷の検査とナンバリングの検査をしたいという要望があり、それらができるシステムの導入を検討していました。
今までは 表面のみの検査しかできておらず、裏面は目視での検査などを
行っていました。
ナンバリングの検査はバリアブルの情報とCSVの照合が必要でした。
– 導入に至ったポイントは?
検証機を付けるにあたり、スペースが限られていました。狭いスペースで表裏検査ができるようになったのは、非常にポイントが高かったです。
今までの検査装置では、シートカットになると紙パスが変わるため、ロール紙対応のみでした。シリウスビジョンの装置では、狭いスペースに取り付けられたので、両方の検査ができるようになり助かりました。
シリウスビジョンに開発していただいた夾雑物と印刷の汚れを見分ける機能も良かったです。
画面も他社はモノクロですがシリウスビジョン製品はカラーで見やすいです。
また、グループ会社で印刷の機械も作っているので、印刷会社の気持ちが分かるように思いました。
– 導入後の効果はいかがでしょう。
課題だった帳票などの表裏の検査は、表面のみしか検査できず裏面は検品していましたが、検査機導入でその必要がなくなりました。
それ以外に、汚れがある場合なども早い段階で止められるので、原紙のロスが減りました。
欠陥画像が印刷中でも見えるし、停止後でも確認できるため、目視の検査と比べてやり直しが減りました。
リピート案件の設定時間が早いため、作業時間が短縮できています。
– 堺工場(本社工場)の、今後の展望をお聞かせください。
印刷だけじゃなくてトータルサポートセンターとしてこの工場を発展させていきたいと考えております。
「お客様の『困った』を『良かった』に」を合言葉に、印刷だけでなく事務作業やコールセンターなどの付帯サービスまでトータルにサポートする工場に発展させていきたいです。
本日はいろいろお話しいただき、ありがとうございました!
株式会社ナカバヤシ
事業内容:ビジネスプロセスソリューション事業・コンシューマーコミュニケーション
Webサイト:https://www.nakabayashi.co.jp/
ナカバヤシ株式会社様の兵庫工場でもインタビューさせていただきました。合わせてご覧くださいませ。