大村印刷株式会社様
不良率32%がゼロに。S-Scan LNCが新たな「品質基準」となり、高難度案件の受注拡大へ

大村印刷株式会社 製造本部 工場長の徳本様(右)、同印刷課 課長の温水様(左)(取材当時)
導入しているシリウスビジョン製品
大判検版システム S-Scan LNC(リンク)
今回は、チラシから教科書・絵本といった出版物、さらにはVRやドローン撮影といったデジタル分野まで幅広く手がける総合印刷会社、大村印刷株式会社様より、製造本部 工場長の徳本様、同印刷課 課長の温水様(取材当時)にお話を伺いました。「S-Scan LNC」の導入を主導し、長年の課題であった「目視検査による品質のばらつき」と「見逃しのリスク」を克服。S-Scan LNCを全社の新たな「品質基準」として確立し、事業拡大の武器とされています。
課題
対策は「もっと頑張る」の精神論。人の目に頼る品質管理の限界。
S-Scan LNC導入以前、弊社は人の目に頼る品質管理の限界という課題を抱えていました。
当時の品質確認はオペレーターの目視に依存しており、見逃しによる刷り直しがどうしても発生していました。社内で対策会議を開いても、最終的には「目視検査をもっと頑張ります」という精神論に行き着いてしまい、根本的な解決策を打ち出せずにいました。品質が個人のスキルや経験、その日の体調に左右される状況は、オペレーターにとっても大きな精神的負担となっていました。

決め手
協力会社とは異なる選択。決め手は「新人でも使える」圧倒的な操作性と精度の高さ。
解決策を模索する中で、まずは協力会社で採用されている検査機も候補として検討しました。しかし、当社の現場では「オペレーターが業務の流れの中で手軽に使えること」を重視しており、その点でさらに適した選択肢を探すことにしました。
そんな折、キヤノンPPS様よりシリウスビジョン社をご紹介いただき、実機の持ち込みデモをお願いしました。一番の決め手は、経験の浅いオペレーターでも直感的に使えた操作性と、過検出の圧倒的な少なさです。デモの際、一番経験の浅いオペレーターが問題なく使えたのを見て、「これなら誰でも使える、間違いないな」と確信できました。

効果
不良率32%→0%、損金額は半減。LNCが会社の新たな「品質基準」に。
S-Scan LNC導入の効果、我々の期待をはるかに上回るものでした。
導入前は全不良の約32%を占めていた「版キズ」に起因する事故件数が、導入後はゼロになりました。 さらに、それらを含んで発生していた年間の損金額は52.3%削減、つまり半額以下になりました。
しかし、数値以上に大きな価値があったのは、LNCが会社の新たな「品質基準」となったことです。これまで挑戦が難しかった教科書や社史といった高品質が求められる仕事にも、さらに自信を持って取り組めるようになりました。営業担当も、お客様に「これが弊社の品質基準です」とLNCを根拠に堂々と説明できる強力な武器を手に入れ、お客様からの信頼が格段に向上したと感じています。

編集後記
この度の取材にご協力いただきました大村印刷の皆様、誠にありがとうございました。
実際に工場を拝見し、特に印象的だったのは、徳本工場長の行き届いたご指導のもと、すべての設備が大切に扱われていたことです。導入から2年が経過した弊社のS-Scan LNCも、納品時とあまり変わらない状態に保たれており、皆様の品質に対する真摯な姿勢が、日々の業務や設備の管理にまで深く浸透していることを実感いたしました。

大村印刷株式会社
創業100年を超える中国地方最大手の総合印刷会社。
印刷・クリエイティブ・ICTでお客様の課題解決をサポートします。
コーポレートサイト:https://www.omura.co.jp/
大村印刷直販サイト:https://shop.omura.co.jp/
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S-Scan LNCの導入は、生産指標の改善はもちろん、会社の品質保証体制そのものを革新し、新たなビジネスチャンスを創出しました。
今回ご紹介した内容に加え、ダウンロード資料(PDF)では、
- 協力会社とは異なるメーカーを選んだ背景にある、より詳細な比較検討のプロセス
- 生産効率を落とさずに検査工程を導入できた「現場の具体的な運用フロー」
- 導入を成功に導いた徳本工場長からの「導入検討企業へのリアルなメッセージ」
など、Webサイト未掲載の情報を加えたインタビュー完全版をご覧いただけます。
貴社の課題解決のヒントとして、ぜひご活用ください。



