ニットーパック株式会社
多面付けの一面と他の面との比較で違いに気付けて不良流出防止に
代表取締役社長 五味 敦史 様(写真右)/取締役 営業本部長 伊藤 弘康 様(写真左)/製造部 品質管理課 課長 山崎 康司 様(写真中央)
導入しているシリウスビジョン製品
大判検版システム S-Scan LNC(リンク)
検査対象は、最⼤900mm x 1,300mm
スキャン時間は5秒以内、新規の検査も20~30秒で完了
S-Scan LNC(リンク)の導入で「人から機械の目」の確認に変わり、検査を標準化。現場で判断できることで作業担当者の負担が減りました。
– 株式会社ニットーパックについて、教えてください。
ニットーパックは1934年に創業し、今年で88年目になりました。
創業当時はプラスチックもまだ出回っておらず、紙袋などを製造・販売していました。その後食品メーカー様との取引が増え、現在はほぼ全ての取引先が食品メーカー様です。
お客様からいただく「こういう形で関与してほしい」といったご要望にお応えできるよう、日々取り組んでいます。
私たちは「安全で安心できる包装材料を安定的に提供する」ことを基本としております。「この工場で作れば安全なものができる」ということが誰から見てもわかる状態を「安心」な工場と定義し、新しいパッケージの開発や品質の維持向上及び生産の効率化等に日々取り組んでおります
– 導入前に困っていた点は?
弊社の印刷機にはオンラインで検査機が導入されています。
従って、印刷と同時に検査も行っていますが、不十分な部分もあります。
印刷後に人の目によるチェックも行っていましたが、人によってやはり見方の違いが出るのが課題でした。
これを標準化できれば良いと考えていました。
– 導入に至ったポイントは?
いくつか他社製品もありましたが、シリウスビジョン製品は、検査以外にも測色ができる点が大きなポイントです。
版きずや伸び縮みへの対応も大きいです。
元になるフィルムを読み込ませて比較する時の結果が出るまでの時間が早く、他社品よりも省スペースで置けるのもありがたいポイントです。
操作性に関しては慣れれば問題無いと思います。現場の作業担当者の方たちも短時間で慣れて操作できるようになりました。
新しいことを始めるにあたっては、現場の管轄というのは必ずありますので、あるチームに操作を覚えてもらい先行導入しました。
そのチームの棄却金額が減ったことで、納得して作業してもらえる形で導入に至りました。
– 導入後の効果はいかがでしょう。
多面付けの一面と他の面との比較で、違いに気づけるようになり、流出防止になっています。
実際に印刷を行う時、刷り出しの時点で原反ごとにサンプルを採取しています。サンプルは検視台を使って確認し、版きずなどの見逃しはないか品質管理課で最後のチェックを行います。そこできずに気づくと一旦刷ってしまった印刷物を止めることになります。
そうすると、コストも時間もかかり、棄却金額もカウントしているので
指摘する側もされる側も負担でした。
LNCの導入によって人から機械の目の確認に変わり、現場で判断できることで作業担当者の負担が減りました。
棄却金額も減り、コスト面の効果も大きいです。
フィルムは時期によって、手に入りやすかったり入りづらかったりします。予定のフィルムを仕入れられないと無理が出て、コストや後工程に負担がかかります。棄却フィルムが減ることで生産管理の負担も減りました。
最初の印刷で納品できるようになり、スピードも上がり、残業も減りました。
機械の導入により、「人から機械」という形でチェックを標準化できました。品質管理の部門で非常に大きな問題だったことが、解決できたと言って良いと思っています。
例えばお客様からいただいた改版時のデータのチェックですが、印刷物のチェックの時に「変えるべきところ」「変えてはいけない現状維持すべきところ」などを機械で確認できるのは、非常に大きなポイントだと思います。
– 最後に一言お願いします。
ニットーパックは包装材料のプロフェッショナルとして、安全で安心できるパッケージを安定的にご提供することに加えて、常に使いやすいパッケージや環境に配慮したパッケージなどを考え続け、皆さまにご提案しております。
パッケージについてお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください!
本日はいろいろお話しいただき、ありがとうございました!
株式会社ニットーパック
事業内容:軟包装材料の企画、製造及び販売
Webサイト:http://www.nittopack.co.jp/