ユーザーによる学習不要の新AI「Regulus」

ユーザーによる学習不要の
新AI「Regulus(レグルス)」誕生!
従来のAI検査と何が違うの?
- ディープラーニング(深層学習)による学習モデルの作成が不要!
- Regulus搭載の画像検査機を導入したその日から、目視に替わりAIが良品か不良品かを判定!
従来の学習型AIの場合、事前に集めた良品画像データと不良品画像データ、および不良品画像内の欠陥領域データを使ってディープラーニングにより学習モデルを作成し、その学習済モデルを検査機に導入します。弊社の印刷検査AI「Sirius-AIS」 はその学習済モデルを使って推論処理を実行し、良品か不良品かを判定します。この良・不良判定精度を上げるために、事前に集める必要のある学習用画像データが、欠陥種類ごとに数十個から100個以上必要となることがあり、この学習用データ集めに手間と時間を要していました。
新AI「Regulus」の場合、この学習用データ集めが不要となります。さらに、高速コンピュータであっても数時間から10時間以上かかることもある学習も不要です。

新AI「Regulus」の判定方法
目視検査員が良品か不良品を判断する判断基準(不良の特徴)を「Regulus」が理解できる指示言葉「Regulus Text」でRegulusに指示するだけで検査判定が可能になります。この「Regulus Text」は、検査対象(電子基板や半導体部品、ウェハー、シール・ラベルなど各種印刷品、銘板、各種成形品など)に応じて標準で用意されます。
Regulus Text の例文
「チップ抵抗、積層セラミックコンデンサなどの無極性部品における、印字の向きの違いは良品とする」
ただし、「Regulus Text」に従って「Regulus」が正しく良品・不良品を識別するためには従来の学習型AI「Sirius-AIS」同様、良品画像データと不良品画像データ、および不良品画像内の欠陥領域データが必要です。これら3つのデータは、当社の既存の画像検査ソフトウエア「FlexVision」、「AsmilVision」および「PolarVision」が有する従来手法(ルールベース画像処理)で求められ、出力されます。
UniARTS上で簡易シミュレーション
クラウドサービス「UniARTS」を活用することで、「Regulus Text」による様々な”言葉の表現”を簡単にシミュレーションすることが可能です。
様々な良品・不良品の特徴を「Regulus Text」で表現し、どの表現が一番、検査対象や不良内容に適しているかを測定できます。
顧客の工場現場にある各種検査機から自動的に検査データ(良品画像データと不良品画像データ、および不良品画像内の欠陥領域データ)がUniARTS に集まるため、すぐに「Regulus Text」を試すことができます。
生産ラインのシミュレーションを実施するクラウドサービス


Regulusによる判定例
不良品判定例
ショート

メッキ不良

印刷不良

焼け焦げ

良判品定例
部品 (抵抗) の向き違い

位置ずれ ※マーカー部分以外にも全体的にズレが起きています


Regulus(レグルス)の由来
1等星の恒星の中で一番暗い恒星。人が確認することが困難な微小な不良も、繊細な目で見つけます。ラテン語で「小さな王」を意味しますが、熟練した目視検査員に替わり、頼れる検査の王になってくれることを願っています。
また、「レグルス」の繊細な目が見つけた微小な不良を、1等星の恒星の中で一番明るい「シリウス」が明るく照らし、確実に不良としてとらえてほしいという想いが込められています。